出張実績管理のデジタルトランスフォーメーション

出張実績データにもデジタルトランスフォーメーションを

あらゆる業界においてデジタルトランスフォーメーション(DX)が話題になっていますが、企業の出張管理においても動きが顕著に表れています。一番わかりやすいところでは出張手配のオンライン化。従業員の国内外出張においてオンラインブッキングツールの導入は増加傾向にあります。また、手配だけでなく、申請、承認、精算まで一気通貫で管理するコンカーシステムの台頭もご存知の方は多いと思います。

入口である出張手配のオンライン化を通してDXを図ろうとする企業は多いですが、出張管理においては最も工程の後ろにある実績管理も重要です。企業として、出張にかける費用を管理していく事は従来からおこなわれているかと思いますが、以下のような課題を感じている管理者様は多いのではないでしょうか。

・Excelで管理しているため見たいデータが自由に素早く見れない。
・旅行会社が加工にかける時間が長く、スピーディな分析が出来ない。
・旅行会社が複数存在するため統一の分析がしにくい。
・国内外出張手配に使用するツールが複数あり、データ集約や統一分析に難がある。
・Excel上のタブ、PowerPointのスライドが膨大でキャッチアップするのに時間がかかる。

など、これらデータ管理上の”速度性”、”網羅性”、”効率性”課題の多くはDXによって解決が可能です。

 

BIツール導入だけでは真のDXとは言えない

データのデジタル管理といえばBIツール(Business Intelligence)を思い浮かべる方が多いと思います。しかしBIツールでは達成が難しいのが、”分析の深度”です。

出張実績データをなぜ管理するかといったら、記録すること以外にも、「分析し次への一手を導き出す」ことにあります。出張を取り巻く環境はものすごく複雑です。昨日手配した航空券と今日手配した航空券の値段が違うなんてことが普通に発生します。そもそもBIツールというのは出張実績データだけでなく、ありとあらゆるデータを管理することに主眼が置かれます。そのため汎用性のあるグラフ、汎用性のある切り口に終始してしまい、突っ込んだ分析が出来ません。

BIツール導入だけでは真のDXが図れたとは言えません。
よりよいデータ管理の在り方はどのようなものなのでしょうか。

”今”はプロフェッショナルなツールとヒューマンスキルの掛け算が最強

繰り返しになりますが、そもそも出張実績管理の大きな目的の一つには「分析し次への一手を導き出す」ことにあります。分析が満足に出来なくては意味がありません。一般的なBIツール導入だけでは課題解決にはなりません。ツール選びには出張実績管理に主眼が置かれた専用のツールが最適です。

また、AIを使うなどしてデジタルツールだけでも分析が満足にできる世の中もそう遠くない時代に来るでしょう。でも、出張を取り巻く複雑な環境においては、今はまだプロフェッショナルな人による分析が有用です。

出張実績に特化したツールで、データ管理の”速度性”、”網羅性”、”効率性”を改善し、プロフェッショナルなヒューマンスキルをかけ合わせて”分析の深度”を強化する。
今はこの掛け算が出張実績管理には最強と言えます。

データ管理のよりよい体制として、最適なデータツールとプロの目による分析実施により、真に出張実績管理がDXされていく事を望みます。

 


トラベルコンサルティング事業部
シニアコンサルタント 兼 セールスマネージャー
西ヶ花 竜希