【シリーズ ESG/SDGs】SAF/Sustainable Aviation Fuelが出張にもたらす影響とは?

SAF/Sustainable Aviation Fuelとは

近年、航空業界で話題のSAF/持続可能な航空燃料についてご存じでしょうか?
SAFとはCO2 排出量が少ない持続可能な供給源から製造される航空燃料のことを指します。
国際航空運送協会(IATA)によると、SAFはライフサイクル全体で排出量を最大80%削減可能であると言われています。IATAでは、航空業界の長期的な気候目標をサポートすること、SAFの商用目的を増やすことをビジョンに掲げており、2016年以降SAFを利用したフライトは25万便以上にもなるといわれています。
日本では2020年に初めてSAFの商用フライトが行われていることや、航空業界全体でSAF導入に向けた取り組みが行われていることから、今後の航空機利用においてこの持続可能な航空燃料が大きな選択要素となることは間違いないでしょう。

 

SAFを活用した出張

SAFは現時点では従来の燃料よりも高額ではありますが、開発が進む中で価格も下がっていくことも予想できます。
欧米ではすでに、SAFを出張に取り込む動きが始まっています。航空会社と提携し、自社の出張において使用頻度の高い路線に対して購入したSAF燃料クレジットを提供することで、サステナビリティに取り組んでいる企業もあります。
コストとのバランスを見ながら、このSAFを出張に取り入れていくことで企業としてのCO2排出量削減に貢献することができます。

 

環境経営のための出張管理が求められる時代

すでに生産や廃棄、輸送などの企業活動によって排出される温室効果ガス排出量の管理や削減の取り組みを進めている企業は増えてきています。しかし、菅総理の所信表明にあったような「2050年までの温室効果ガス実質ゼロ」を達成するためには、比較的排出量が多い出張における温室効果ガスの管理や削減にも取り組むことが必要になっていきます。
そのような時代の中で、企業の持続的な発展のために地球環境に配慮した出張という選択肢を増やしていくことが企業に求められていくのではないでしょうか。

 


トラベルコンサルティング事業部
コンサルタント
日詰 菜々子

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